« 寒風の中から | トップページ | 午後の部屋から »

2018.02.22

海の歌

「年上(うえ)の子の責任や!」

そう言われるたんびに

震えあがっとったのは

幾つの歳からだったろう?

あの年に やっと

きみは理解(わか)ったんだね

年上の子の責任でなかったこと

きみはその傷をかくして

あの妹(こ)たちを

それは健気に世話しとった

心底可愛いがっとった

ずっと ずっと ずっと

大人にになってからもずっと―――

そして あの秋の草むらで

きみはやさしい歌を覚えたね

年上(うえ)の子はいま

遠く海の歌をうたう

遠く とおく 

海の歌をうたう

★「詩とファンタジー」最後まで候補に残った作品(2012秋雅号/20号)

【†神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。                    わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。詩篇71:17】

16233939_2276963855_89large
clover圧し折られた踏まれた草のようになりました。

そんな深い喪失から詩を詠うことを覚えていったのでしょうか…。

辛い記憶はふいにかえってきてしまうこともありますが。

その心の奥にひろがる海の歌を聴いてください。

大きなもののなかに私たちはいつも守られてあるのですねshine

|

« 寒風の中から | トップページ | 午後の部屋から »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 寒風の中から | トップページ | 午後の部屋から »